相手のUFE率とフォアバックのスピン量の差

目的

西岡のフォアとバックのスピン量の差が、相手のミスを誘発しているという主張をしている動画を見た。

検証するために、スピン量の絶対差と相手のUFE率の相関を調べる。

データセット

  • 2021シーズンのATPランキング上位100位以内のプレーヤーが対象。
  • 鱧さんの上のツイートの右図と、MatchChartProjectのデータを使用した。

結果

相関係数は0.04

 


ほぼないですね。

考えられる理由

  • バックとフォアで回転量、弾道とバウンド後の伸びが違っても、その二種類に適応すればいいだけであって、UFE率の向上には寄与しない。
  • データセットの一部しか取り出していないし、その人個人の総合的な強さにバイアスがかかっている可能性がある。
  • 2021のみ取り出していない(全データから抽出した)こともある。

将来の仕事

    • 相手のUFE率を決定しているものは何?より大きな要因があるとするなら、それは何なのだろうか?
    • 緩急がどの程度大事なのか?
      • 言い換えれば、相手の予想から外すことがどの程度重要でありうるのか、ということ
      • よく考えればバックとフォアで回転量、弾道とバウンド後の伸びが違っても、その二種類に適応すればいいだけであって、予想を外すというフレームに適合しない。
      • 予想からどの程度外れているのかを調べるにはショットごとのスピードやRPMのデータが必要であり、私はそのデータを持っていない。