練習に必要な時間は短い?

私は今まで、テニスのある動作を習得するにはそれなりに長い期間(一週間程度?)継続的に努力する必要があると考えていたが、実際そうでもないかもしれない。

少なくとも片足スプリット→サイドステップの流れは、youtubeで動画を見て2日、合計30分程度ボールを伴わない練習をしただけでほぼ習得できていたと思う。

なぜ習得に要する時間が短くなったのか?

動作の習得には長い期間を要するという考えは、中高時代でテニスに取り組むなかで育まれてきた考えである。中高時代と今での姿勢の移り変わりがあるとすると、それはある技術に対する単純な善/悪の二元論から、ある目的に対する柔軟な評価軸への移り変わりにある。

例えば昔の私は、フォアハンドは高い速度であればあるほどよいと考えていたが、今はそればかりではないことを知っている。

というのは、高い速度は怪我の確率、ミスの確率を顕著に向上させる。また、自分が適切なポジションにいなければ、時間の欠乏から逆に相手にウィナーを打たれる確率が上がる。さらに、練習で早いボールを打ち続けることは練習の和を乱す行為にほかならず、練習の他の局面において孤立、そしてゆくゆくは練習効率の低下を招くかもしれない。

結論

ということで、「目的に対する道具として技術をみなすことが、技術そのものの習得を早めるのかもしれない」と思ったのでした。